2017年11月8日水曜日

ワンデーツアー

 シロンから南のバングラディッシュの国境近くに「生きている木の根の橋(Living Root Bridge)」と言うのがある。
 一カ所にあるって事ではなく周辺にいくつもの橋があるらしい、その中でも有名なのが2連の橋、そこは車で行ける最終の村から徒歩で二千数百段の階段を下り2時間程もかかるという、帰りにはそれを登らなければならないらしい、ここシロンの街にもそんな橋の写真を目にする、そんな往復4時間、そこまでの交通を考えると、車をチャターなどしないと日帰りは無理なような気がする、宿泊設備もあるようだがはっきりしない、そんな橋に対してマリノン(Mawlynnong)と言う村だか地名だかの所にも2連の橋ではないものの木の根の橋があるらしい、ここはその村名だか地名の所へ行けば、徒歩10分程で橋を見る事も出来、宿泊施設も沢山あるのは分かっている、同行のO氏は2連の橋を是非とも見たいと言う、私はあやふやな情報と、日帰りは無理みたいだから、万一宿の確保が出来なかった事やら、合計少なくとも4時間の階段の登り降りを考えると、無難なマリノンを選びたい。
 と、言う事でバンコクから同行のO氏と一時別行動になる、私の方は行き先ははっきりしているもののどうやって行けばいいのか全く判っていないので、ここに到着した時のターミナルに行ってみた、誰彼に尋ねても要領を得ない、最終的にはターミナルの向かいにあるTOURIST INFORMATION CENTER の前の人だかりと一緒に待てとの事。

 まもなく閉まっていたシャッターを開けにお姉さんが来た、と同時に人だかりがカウンターに殺到、何やら紙切れをお姉さんに渡している、お姉さんはそれを見ながらノートに記帳しバスナンバーを告げているらしい、ひと段落した所でお姉さんに「マリノン」に行きたい旨を告げると、500ルピーと言う、いくら何でも高いので「高くない?」と言うと「何じゃらに行って、橋を見て、また何じゃらへ行って、バングラとの国境へ行って・・・・・・」と、何だ、ツアーじゃないか、まあ500ルピー(千円ほど)が高いんだか安いんだか判らないけれど手書きの領収書をもらってツアーに参加する事にする。
 これが昨日判っていれば、ホテルを決めてから参加したのに、荷物を持っての参加になってしまった、荷物を持って歩く訳じゃないからいいけど、何時に戻るのか知らないけど帰ってからのホテル探しになる。
 見どころは三カ所、バランシングロック国境バランシングロックは見ても見なくてもいい。
 橋のある村には沢山のホームスティがあった、私的には宿泊する程の村ではない。
 バングラとの国境を見たあと、近くの河原に下りてボート遊びをしたい人はどうぞと言う。
 別にそんなものに興味はないんだけど河原にりてみた、兵隊がいるので変だなとは思ったんだけど、インド人達もわらわらとそこらにいるので河原の先の方に進んで行った、兵隊の先には豆を売っている人達がいる、こちらに向かって一列に並んでいるのも不自然だなとは思ったのだけれど、構わずその間を通って先に進んだ、豆売り達が騒ぎだしたので何だろうと振り向くと兵隊がこっちに来いと手招きする、それで気が付きましたよ、バングラに越境してたんですね、撃ち殺されなくて良かった。
 当然の事ながらバスに乗ってる時間の方が多くて、これだけの時間をかけた割には中身がなァって思う、およそ11時間のツアーでした。
 シロンの街に帰り着いたのは7時近く、昨日訊いて回ったホテルの一番安い部屋(800ルピー)にチェックイン、ここまでのインドで思う事は、ホテルが異常に高い、日本円で考えると安いのだが、長らく住んだタイと比べるとこの値段でこのクオリティーはひど過ぎる、確かに物乞いは見なくなった、コルカタでも見なかったし野良牛も見ていない、半世紀前のインド人もいなくなったようで、駅にいても人だかりにはならない、ついこの間まで、又インド人とやり合わなくてはいけないのかとちょっとやだったんだけど、全くそんな事はない、昔から思えば楽勝、でも昔と違うウンザリがある、早めに切り上げるかな。

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